日々、夏に近づいていますね(*^_^*)
花火大会やお祭りが楽しみです。夏祭りといえば、やっぱり浴衣を着ておでかけしたいですよね。
最近ではお手軽に着つける浴衣もありますし、作り帯なども販売されていますので、ますます浴衣に馴染みがあるのではないでしょうか?
初めて浴衣を着る!キレイに着て友達とおでかけしたい!
浴衣を一人で着るのは実はそんなに難しくありません。
初めてでも簡単に、そしてきれいに着られる基本の着付けのコツをプロセスごとに解説します。
この夏は、お気に入りの浴衣をすっきりと涼やかに着こなして、「ゆかた美人」を目指しましょ(*^_^*)
- 初めて浴衣を着てみる
- 浴衣をきれいに着るコツを知りたい
- 友達や家族に着せてあげたい
浴衣のルール:着付けは「右前」
まずは基本から!
浴衣は女性も男性も「右前」で着ます。
「右前」とは、着物を前で重ねるとき、右側を「先に」する着方です。
衿に「右手が入る」ように着ると覚えておきましょう。
【浴衣を着る順番】
浴衣を着るときは、その人の体に合わせて丈を決めたり、衿を合わせたりします。
本番で浴衣を着る日の前に、おうちで練習してみることも大切です。
1.浴衣をはおる
2.着丈を決める
3.腰紐を結ぶ
4.おはしょりを整える
5.胸紐を締める
6.伊達締(だてじめ)*を結ぶ
7.帯を結ぶ
完成
初心者向け「浴衣の着方」をステップで解説
着物と違い、浴衣は一枚で着付けが完成です。
簡単ですが、着崩れないようにきりっと着こなすにはちょっとしたコツがあります。
1~7の着方のステップに沿って、ポイントをわかりやすく説明します。
浴衣の着方1「浴衣をはおる」
左右の掛け衿の先と衿先を揃え、浴衣の背中心がまっすぐ背中を通るように合わせます。
衿先を揃えて持ち上げ、体の真ん前で合わせます。
浴衣の着方2「着丈を決める」
左手で上前、右手で下前の衿先を持ちます。
裾が軽く足に着くくらいの着丈に決め、それを保ちながら上前を体に当て、上前幅を決めます。
上前が腰骨に1cmほどかぶるのが最適。
上前幅がずれないように上前をいったん開き、下前を差し入れて、褄先(つまさき)を7~8cmくらい上げます。
左右の衿先を持ち、浴衣を体に巻き付けて着丈を決めます。
浴衣の着方3「腰紐を結ぶ」
着丈と上前・下前幅を決めたら、上前を平行にかぶせて、上前の褄先を床から3~4cm上げ、腰紐の中央を取ります。
腰から下の長さを決めて浴衣を巻き付けたら、腰紐を準備します。
腰紐を両腰骨に当てて上前をしっかり押さえ、前から後ろに紐を回して交差させて前に回し、ウエスト位置で結びます。
腰紐は、ウエストが苦しくなく、浴衣がずれてこない程度に締めましょう。
腰紐を右脇の腰骨の上でしっかり結びます。
蝶結びなど自分の結びやすい方法でOK。
紐の余った部分は腰紐の中に収め、すっきりと整えます。
余った紐は下から上に通し、さらに帯の下に重なるように伸ばすとすっきりします。
浴衣の着方4「おはしょりを整える」
身八つ口(みやつくち)から手を入れ、後ろ身頃に手刀を滑らせ、おはしょりを整えます。
同時に衿を拳一つ分、衣紋(えもん)を抜きます。
ウエスト部分の余った布が二重になった部分を「おはしょり」といいます。
前身頃も同様に手刀を通しておはしょりを整えた後、右手で上前を押さえ、左手は身八つ口の中から下前の衿を引いて整えます。
折り紙を折るように、おはしょりの下のへりの部分もきれいに整えましょう。
両手で袖口を持ち、左右同時にピンと引き、背中心がまっすぐ背中を通るようにします。
背中の縫い目が背中の中心をまっすぐ通るようにします。
浴衣の着方5「胸紐を結ぶ」
衿を合わせます。若い人なら左右の衿を鎖骨の窪み中央で合わせ、年配の人ならやや縦長にするのもいいでしょう。
衿合わせで着姿の印象が変わります。浅いほうが若くきりっとします。
胸紐の中央部を右手で持ち、バストの下に当て、衿の位置がずれないように、紐を前から後ろに回します。
2本目の腰紐は胸の下の位置で締め、上半身の着崩れを防ぎます。
後ろで交差させてしっかりと引き、右脇の下で結びます。自分の結びやすい結び方で大丈夫です。結び目は紐の中に収めます。
これもしっかりと、でも苦しくない程度に結びましょう。
背中のシワやたるみを取ります。
体の前後ともシワは両脇に寄せて入れ込みます。
強く引きすぎると衿元が崩れるので注意しましょう。
紐の下から指先を入れ、背中の真ん中から左右にスッと手を動かして、背中のたるみを伸ばします。
シワを取る際、前身頃を後ろ身頃のほうに倒し、脇から下着が見えないようにします。
右脇は左手で、左脇は右手で行います。
ピシッと整った背中のために、このひと手間が大切です。
浴衣の着方6「伊達締を結ぶ」
手刀を差し入れ、おはしょりのだぶつきや長さを整えます。
長かった場合には、おはしょりを引き上げて調節します。
帯の下から見える分量が同じになるように、長いところは折り畳んで上に引き上げます。
整えたおはしょりを伊達締で押さえます。
伊達締は、衿元とおはしょりがずれないように留める役割をします。
伊達締は平らなほうを前に当てて結びます。
ウエスト補整パッド付き伊達締があれば、伊達締の上からそれを締めます。
これで浴衣は完了です。ウエストが細い人は補整をすると帯がきれいに決まります。
浴衣の着方7「帯を結ぶ」
次は帯をしていきますが、半幅帯はバリエーション豊富なので自分に合った帯結びや好みの帯結びを見つけていただければと思います。
お太鼓風帯結びや華やかな飾り結び、基本的な【文庫結び】や【貝の口】など。
今後も紹介していきたいと思いますので、参考になればと思います。
動画もアップした方がわかりやすい部分もありますので、準備していきたいと思います。
おまけ【準備しておくもの】
着付けを始める前に、道具を広げて並べ、手に取りやすいように準備しておきましょう。
着物専用でなくても、家にあるもので代替は可能です。
まずは肌着を揃えましょう。
肌着は汗取りと透け防止のために必ず着用しましょう。
通常の肌襦袢と裾よけのほか、手持ちのVネックのTシャツとステテコでも大丈夫です。
- 伊達締1~2本
衿合わせがずれないように留めるのが伊達締です。ウエスト補整パッド付きのものがあれば、3のタオルは不要です。 - 腰紐2本
腰紐はウエスト用と胸紐用に2本用意します。滑りにくく手ごろなモスリン紐がおすすめです。 - タオル1本
1のような補整道具がない場合は、タオルを1枚用意してください。腰紐を結ぶときに、腰のくびれにあてがって紐を結ぶように使います。 - 帯板1枚
帯の間に差し込み、帯のシワを伸ばしてすっきり見せます。しなやかで柔らかいものが使いやすいです。市販のものもありますが、なければボール紙で代用しても構いません。 - あると便利なコーリンベルト
衿元の着崩れを防ぐ便利なアイテムです。ゴムバンドを背中から回し、ピンチを両衿に留めて使用します。
おわりに
最近は、お祭りになると浴衣をきている若い子がたくさん街を散策しています。
とても嬉しいことですし、かわいらしいし、皆さん素敵です。
たまにグズグズになっている子を見ると、なんとかしてあげたいと思うことは着物警察と
一緒でしょうか(>_<)
浅草や京都などの観光地も積極的に着物をきてもらうイベントを開催しているみたいなので、どんどん参加してみるのも楽しいと思います。
本音を言えば、夏の浴衣だけではなく、冬の着物なども挑戦していただきたいなあと思います。
冬は冬の着物の楽しみ方がありますのでぜひ挑戦してみてくださいね(*^_^*)
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