※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。
浴衣や着物といえば日本の伝統的な文化ですよね。
その美しさから今もなお多くの人に愛されている衣装です。
しかし、この2つの違いを正確に理解している人は少ないのではないでしょうか?
この記事では浴衣と着物がどのように違うのかを徹底解説していきます。
それぞれの歴史や着用方法、コーディネートのポイントなども紹介してしていますので、ぜひ最後までお楽しみください。
それぞれの歴史と着用方法
浴衣の歴史
浴衣の始まりは平安時代のこと。
貴族達が蒸し風呂に入る際、水蒸気でやけどをしないように着用したものが起源とされています。
その後は湯上がりに着るようになり、就寝時にも用いられました。
江戸時代になると、寝間着としてではなく外出を目的とした華やかなデザインも普及し、花見や盆踊りなど揃いの浴衣で出向いたそうですよ。
着用方法
基本的な女性用浴衣の着用方法は次の通りです。
男性用の浴衣や旅館で着用する浴衣の場合は、手順③で完成です。
① 肌着の上に浴衣をはおる
② 背中心を合わせて着丈を決める
③ 腰紐を結ぶ
④ おはしょりを作って整える
⑤ 衣紋を抜いて衿元を合わせる
⑥ コーリンベルトをとめる
⑦ 伊達締めを結ぶ
⑧ 帯を結ぶ※
※帯には、着物用の帯の半分の幅である「半幅帯」を使用します。
着物の歴史
着物の起源は飛鳥・奈良時代のこと。
小袖とよばれる袖口の小さな着物が、庶民を中心に発展したことが発端です。
平安時代になると、支配階級の者達は大袖とよばれる袖口の長い着物を着用するようになりました。
大袖を何枚も重ね着した十二単は階級を表す象徴ともいわれています。
その後、鎌倉・室町時代になると袂(たもと)付きの小袖が普及しました。
今まであった筒袖の小袖と区別するため、袂付きのものを“着物”と呼ぶようになったのです。
この時代の多くの人々が袂付きを着用していたため、「小袖=着物」といった認識が広がっていき現在まで受け継がれているのですね。
着用方法
着物の基本的な着用方法は次の通りです。
① 足袋を履く
② 肌着を着て補正をする
③ 長襦袢を着る
④ 着物を着る
⑤ 腰紐を締める
⑥ おはしょりを作る
⑦ 伊達締めをつける
⑧ 帯を締める
⑨ 帯締めをつける
⑩ 帯揚げを結ぶ
浴衣よりも工程が多く、帯の結び方も高度になります。
浴衣と着物の素材の違い
浴衣の素材
平安時代には麻が主流でした。
湯上がりに着用されるようになってからは木綿が増え、現在ではポリエステルの浴衣も多く普及しています。
夏に着る機会の多い浴衣は快適さを保つために、吸湿性や速乾性の高い素材が使用されているのですね。
着物の素材
着物は通年着るものなので、用途によって素材が変わります。
正絹(シルク)
吸水性、通気性、保温性に優れた素材なので、夏にも冬にも着用できます。
軽くて丈夫な素材です。
木綿
通気性が良く、裏地のない単衣の着物に用いられることが多い素材。春〜夏に向いています。
麻
吸水性が高くて発散も早いので、夏に向いている素材。
水洗いも可能です。
ポリエステル
乾きやすくて丈夫な素材ですが、汗は吸い取りにくいので夏には不向き。
しわになりにくく、紫外線による変色も起きないので洗濯との相性は◎です。
表面はつるっとした肌触りで光沢があります。
着用シーンや季節の違い
浴衣の着用シーン
浴衣は夏祭りや花火大会などのイベントで多く見られる服装です。
軽装なので、観光などリラックスした雰囲気の場面にもピッタリ。
また、旅館での館内着や就寝時の寝間着としても利用されています。
着物の着用シーン
日常生活から、フォーマルな場面まで幅広く着用されます。
素材や柄を変えることで一年通して楽しむことができます。
夏は麻、冬は正絹など、素材の特徴によって使い分けると良さそうですね。
コーディネートのポイント
浴衣のコーディネートは、帯や下駄、巾着などの小物選びが重要です。
帯の色や結び方で個性を出すことで一層華やかな印象になるでしょう。
着物では、帯だけじゃなく帯揚げ・帯締めとの組み合わせがポイントになります。
通年着れるので、桜柄や紅葉柄など季節感のあるものを取り入れると良いでしょう。
また、帯の結び方や素材でフォーマルからカジュアルまで調整できるので、着用シーンに合わせて変えてみてくださいね。
まとめ
浴衣と着物は、素材から着用シーンまで、大きな違いがあることが分かりましたね。
夏のカジュアルなシーンでは浴衣を着れば軽快な印象になりそう。
一方、着物は季節を問わずに着用できるので、シーンに合わせて様々なスタイルを楽しめそうですね。
この記事を参考に、浴衣と着物の魅力を理解して、自分に合ったコーディネートを楽しんでみてくださいね。
コメント