冬は初詣や成人式などのイベントがあるため、普段着物を着る機会がない方でも行事に合わせて着物に挑戦しやすくなります。
しかし、寒さのあまりに着物を着用するのを躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。
ですが、着物は布を何枚も重ねて着付けをするので洋服よりは寒さを感じにくく、少しの工夫で暖かく過ごすことができます。
そこで今回は、冬に着物でお出かけをする際に着用できるコートの種類や、その他の防寒対策を詳しく紹介します。マナーや注意点も一緒にお伝えするので、ぜひ最後までチェックしてください。
- 羽織の選び方がわからない
- これからの季節にお着物ででかけたい
- 着物の時の防寒対策が知りたい
冬におすすめ着物用のコート3選
着物の防寒対策のアイテムとして利用される、冬におすすめの着物用のコートを紹介します。
ぜひ、冬の着物のお出かけの参考にしてくださいね。
道行(みちゆき)
道行は着物の外出用のコートです。襟元が四角く開いているのが特徴です。着物に合わせる防寒対策グッズとしての鉄板アイテムになっています。ボタンを留めて着れるので、着脱が簡単なコートです。
道行は礼装に合わせて着用できますが、外出用のコートなので室内では脱ぐのがマナーです。公式の場では必ず脱ぎましょう。真冬の寒い時期には、布が二重に縫われている袷(あわせ)の道行がおすすめですよ。
外套(がいとう)
外套は道行よりも厚手の和装用コートです。ウールやカシミヤなどの素材で作られているので、しっかりと防寒できます。外套は和装用に袖や背中周辺がゆったりと作られているので、着崩れや帯が潰れる心配がありません。
外套も外出用のアウター扱いになるため、建物の中に入る前には必ず脱ぎましょう。厚みがありかさばりやすいので、室内で持ち歩けるように袋などを持っておくと安心できます。寒さが厳しい日や、外にいる時間が長くなる日に着用するのがおすすめです。
羽織(はおり)
羽織はカジュアルに着用できるジャケットのようなものです。道行や外套とは違い、室内で着用しても問題ありません。しかし、お茶会では脱ぐのがマナーとなっています。
丈の長さや柄の種類が豊富なので、季節に合わせてカジュアルに着こなせるのが羽織の特徴でもありますが、礼装用ではないので注意しましょう。
羽織は温度調節が難しい室内や、寒くなるか分からない場合などに役立つアイテムのひとつです。
コート以外の防寒対策
前述でお伝えした着物用のコートは室内で脱ぐ必要があるため、あくまでも外出用の防寒対策になります。室内でも問題なくできる着物の防寒対策を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
貼らないタイプのカイロを使用する
着物でカイロを使用する際は、貼らないタイプのものを使用しましょう。
着物は腰紐や帯などでしっかり締め付けるので、カイロの熱さを普段より感じやすくなります。そのため、貼るタイプのカイロだと低温やけどのリスクが高まります。
洋服であれば熱くなったら簡単に剥がせるので、貼るタイプのカイロでも問題ありません。ですが、着物だと着付け後にカイロを剥がすのは難しくなります。
着物は補正タオルや帯などのおかげで意外と暖かく感じるので、手先の寒さ対策としても貼らないタイプのカイロがおすすめです。
インナーは首元に注意して着用する
着物の中にインナーを着用する際は、首元が大きく開いたものを着用しましょう。襟元からインナーが見えてしまうと、着物の美しさや色気が失われてしまいます。特に、前よりも後ろ側のほうが大きく開いているので注意しましょう。
また、黒や紺などの濃い色ではなく長襦袢に近い色のインナーを着用しておくと、万が一見えてしまって場合でも馴染みます。
首元の寒さが気になる際は、ショールなどを組み合わせて工夫すると良いでしょう。
タイツではなくレギンスを着用する
足元の寒さ対策としてはタイツではなく、レギンスやスパッツなどを着用しましょう。
なぜなら、つま先まで覆われているタイツを着用してしまうと、足袋と草履を履くことができなくなってしまうからです。
ですが、真冬は足袋のみだと足先に冷気が直撃したり、着物は裾から風が入ってきたりするので防寒対策は必須になります。そのため、足元の防寒対策をする際は和装用のタイツを使用しましょう。
和装用のタイツであれば、腰回りがもたつく心配もなく着物のシルエットが綺麗になりますし、着崩れしにくくトイレもラクになるのでおすすめです。
あったか足袋を使用する
着物を着るときはどうしても草履になりがち。ブーツを履くときはよいのですが、足元、つま先がすーすーして冷え冷えになってしまいます。つま先がかじかんでしまい、とても辛い。
そんな時にはヒートテックの足袋靴下やあったか足袋を着用するのがおススメです。
少し、もこもこするかもしれませんが足元をあったかくしておでかけしましょうね(*^_^*)
まとめ
冬におすすめの着物用のコートや、その他の防寒対策について紹介しました。
着物は肌着類や長襦袢などを重ねて着用するので、洋服よりは暖かく感じることがあります。しかし、首元や足先が寒さの弱点になってしまうため、防寒対策をしっかり行うことが重要です。
今回紹介した防寒対策を実践して、冬の着物でのお出かけを楽しみましょう!
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