お着物のお手入れて大変なイメージありますよね!?
お手入れ方法や、タイミング・どうすればいいの?を解決していきたいと思います。
お着物や長襦袢は使用後「丸洗い」にだします。
お店や取り扱い店によっては呼び方が「生洗い」というところもありますが、同じことですよ。
解き洗い張りというものもありますが、それはまた後程説明したいと思います。
- お手入れ方法がわからない
- どうやって保管したらよいかわからない
- お手入れなんかめんどくさい
- クリーニングてどこに出したらよいかわからない
着るたびにクリーニングした方がよい!?
着物のクリーニングの頻度に悩んでいる人は多いです。
着物は、汚れやシミがない場合は、着るたびにクリーニングに出す必要はありません。
脱いだらハンガーにかけてよく風を通すだけです。
頻繁に洗いに出しすぎるとデリケートな絹はどんどん傷んできちゃいますからね(‘ω’)
クリーニングには、シーズンオフに出すことが多いでしょう。
夏の着物は夏の終わり。汗でびっしょりになったものも風遠しをよくし、干してあげましょう。
それ以外の着物は6月ころに。数か月しまう前には、しっかり汚れを落として乾燥させておきます。
着物のクリーニングの種類
着物のクリーニングは主に3つあります。
- 着物のクリーニングは、「丸洗い」/「生洗い」です。
- オプションで部分汚れを落とす「しみ抜き」があります。
- 夏の着物には「汗抜き洗い」も追加でおすすめします。
お店によって価格も違いますし、最近は1980円で格安にやってくれるところもあります。
大体相場は3000円~9000円の間です。かなり幅広いのでよくご近所さんの価格を調べてみましょうね。作業内容はほとんど変わらないと思います。
着物の丸洗い
洋服のドライクリーニングと一緒で、一般的な洗い方。
溶剤を使ったクリーニングで油性の汚れがきれいに落ちます。
油よごれがメインになりますので汗などの水性汚れは追加で汗抜きがおすすめです。
シーズンオフに着用した着物すべてを「丸洗い」に出します。
着物の汗抜き洗い
水性の汚れがある場合(汗など)は汗抜き洗いをします。
汗で濡れたお着物は時間がたつと白く粉をふいたように浮き出てきます。
見た目にはわからない汗は、時間の経過とともに、茶色のシミになって浮き出てきます。
大事なお着物なのでスッキリと汗抜き洗いをすれば、長期保管も安心ですね!(^^)!
着物のしみ抜き
衿のファンデーション汚れ、袖口の皮脂汚れ、食べこぼしは、別途しみ抜きが必要です。
案外汚してないようで、食べこぼしが、汁はねなども起こっているものです( ゚Д゚)
汚してしまったときに下手に洗剤で洗ったり、漂白したりしてしまうと余計ひどくなることもありますので、そのままあまり手を加えずに専門家にお願いしましょう。
丸洗いでも軽い汚れはおちますので、染み抜きを別途やらなくて済むときもありますよ(^^♪
着物の解き・洗い張りとは?
解き・洗い張りとは、着物をほどいて反物の状態に戻し、水と洗剤で洗い上げていく洗い方。
水性、油性両方の汚れがきれいにとれてさっぱり。
水を通すことで、絹の生地自体が生き返り、結果的に着物を長持ちされるお手入れ方法。
古い着物を再生させるほど強力です。
とても大事にお手入れをしてくれる洗い方なのですが、一度すべて解いて洗いますのでお値段が数万円かかってきますのでそこはお財布と相談してみてくださいね(^^)/
よくある質問コーナー
着たらすぐにでも洗った方がよいですか?
頻繁に洗いに出さなくてもOKです。
気になるところが出てきた時や、飲み物などこぼしてしまったときなどは出した方がいいと思いますけど、3回~4回着てから位でいいと思います。
他には、袖口などの汚れが見えてきたら丸洗いに出しましょう。
目視で汚れていなくとも、タイミングとしては、しばらく着ないかなとか、衣替えの頃をメドに出してもいいのかなと思います。
着物に限らず、衣類は外気にさらされています。
目に見える汚れの他に、見えにくい汗や大気中の微粒子などが付着しています。
一見きれいでも、時間がたつとシミが浮き出ることがあります。時に胴裏も時間がたつと茶色のシミが浮き出てきますのでチェックしてみてくださいね(‘ω’)
帯も一緒に洗った方がよいですか?
帯地は洗うと状態が悪くなりますから、着物や長襦袢のように頻繁にクリーニングしません。
お太鼓部分などに気になるシミがあれば、そこだけシミ抜きしてもらいます。丁寧にお手入れする人は、洗い張りして仕立て直す方法があります。
夏の帯は汗で白くなったりもしますので、夏着物をしまう時は一緒に出したほうがいいかもしれません。
一度も着てないのにシミがあります!
ずっとタンスにしまいっぱなしでしたか?
たまに虫干し(空気を通してあげること)はやってましたか?
長い時間をかけて、茶色に変色してしまったり、湿気でカビることはあります。
特に胴裏などの白い部分が目立ちますので、注意が必要ですね。
着物を洗ったのに、匂いがとれません
長年、タンスにしまいっぱなしで防虫剤が染みついてしまいます。
なかなか強力で匂いがとれません。
防虫剤のにおいや、カビのにおいが主です。
きつい匂いのある帯は、芯がカビになっているかもしれませんね。
着物を干して匂いを飛ばしてください。そして、できれば無臭の防虫剤を使ってください。
最近ではオゾン消臭という加工もありますので気になる方は専門店に聞いてみるのもいいですよ(^^♪
自分で洗うことはできますか?
お手入れに慣れてくると、自宅で長襦袢や単衣の着物を洗ってアイロンがけで仕上げる方もいます。
絹は失敗してしまうと縮んだままもとに戻らない反物も多いです。
後から後悔のないように、事前にチェックの上実践してみてください。
洗える着物は特に難しくないのですが、絹は慎重に!
素人は生地の見極めは難しいため、何度か失敗することを前提で自己責任で。
大切な着物をクリーニングに出す時は、以下の三つのことを守ってくれるお店にお願いしてください。
- 値段を教えてくれる
- 価格表にないものは事前に見積してくれる
- 決めつけず、複数の提案をしてくれる
大切な着物を預ける時は、値段だけで決めず、丁寧に説明してくれて、一緒に考えてくれるお店を選んでくださいね。
防虫剤の扱い方
防虫剤を使用する場合は、有効期限などの用法と用量の確認を。
匂いの強いものはおすすめしません。なるべく無臭の防虫剤を選びましょう
引き出しの中にひとつ入れれば十分です。
交換の時は古いものは必ず処分して、新しいものを入れてください。
虫干しとは?
着物の湿気を飛ばすことを「虫干し」といいます。
1年に2,3度、晴れて湿気の低い日を選び、ハンガーにかけて虫干しします。
着物(絹)は生き物です。たまに空気を入れてあげて気持ちよくしてあげましょう。
時々、タンスを開けましょう
タンスをあけて空気を入れるだけでも変わってきます。
日本は特に湿気が多い国なので、カビ対策にもなります。
出来れば、たとう紙を軽く開けてあげるのもやさしさですね(^^)
ガード加工とは?
ガード加工とは、着物専用の防水加工。
フッ素樹脂を使用した加工です。
フッ素樹脂はものをはじく性質があるために、ジュースやお酒をこぼしてもコロコロと布の表面をすべりおちます。
液体だけでなく、ほこりなどの乾いた汚れもつきにくくなるなど、防汚効果がアップします。
訪問着や色無地などに加工してあげるといいですよ。
しかし紬地は風合いが損なうかもしれませんので、私としてはあまりお勧めしていません。
階段を上るとき、車に乗るときは気をつけよう
階段を上るときは、左で荷物を持ち、右手は着物をつまみ上げます。
上前、下前一緒に10㎝くらい持ち上げて、階段に触れないように気を付けましょう。
車やバスの乗り降りなども一緒です。裾がどうしても汚れやすいので注意が必要ですね。
食事はハンカチや着物エプロンを使用しよう
大判のハンカチを帯にはさんで、汚れ防止。
食べこぼしや飲み物をこぼしたときに慌てずにすみます。
着物用エプロンも便利で使えるアイテムです。
汁が飛んだり、ソースが飛んで来たり、知らない間に袖が皿についてしまったりと予測できないことも多々ありますので、気を遣うかもしれませんが楽しみながら食事しましょう。
お天気が心配な時は雨コートを持参
着物着る時はできたら晴れの時がいいですね(^^)/
しかし、こればかりはお天道様次第。
雨の日はいろいろと荷物がかさばります。
出先で大雨に降られたら、着物が汚れるのは必至。
荷物にはなりますが、雨コートを小さくたたんでバックに入れておけば安心。
どうしても荷物に入らないという方は、ポリエルテルの大きい風呂敷を!着物を裾をたくしあげて風呂敷を巻きスカートのように巻く。
草履にも雨用カバーなどもありますので雨の日対策も必要ですね(‘ω’)
おわりに
これから着物人生をスタートしようという方に参考になりましたでしょうか?
いろいろ書きましたけど、そんなに難しく考えなくても大丈夫です。
着物ライフは楽しんでなんぼです。汚れやお手入れはかかってこい!くらいの気持ちでどんどん着てあげましょう。
着物は着てくれて、お出かけしていただくことが一番の幸せです。
これから、どんどん着物を好きになっていただき今までとはまた違う生活がまっていますので、ぜひ楽しんでいきましょうね(^^♪
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