虫干しをやる3つの理由と方法

大切なお着物を綺麗に長く保管しておきたい時には、【虫干し】を年に数回してあげることをおススメします。

いい着物ほど、虫が大好き!だったり、日本はそうしても湿気が多いので知らず知らずの間に、大事なお着物にカビが・・!なんてことにならないようにメンテナンスをしてあげましょう。

虫干しをすることによって、それらのトラブルを防ぐことができたり、気付かなかったところにシミを発見できたりすることで、すぐにシミ取りに回すこともできます。

デリケートな絹は生き物なので、たまに空気を吸わしてあげたいところですね!(^^)!

  • 着物のお手入れ方法がわからない
  • 虫干しって何?
  • 着物を永く大事に保管したい
目次

虫干しとは

虫干しとは、湿気を払い害虫を駆除して全体の点検をすることです。

その際に、シミや汚れのチェックも同時に行い、ほこりなども一緒に落とす役割もあります。

時期

  1. 7月下旬~8月上旬(土用干し)
  2. 10月~11月上旬(虫干し)
  3. 1月下旬~2月下旬(寒干し)

 どちらも、2,3日晴れの日が続いたあとの空気が乾燥した晴れの日に行います。

目的

  1. 風を通して湿気を払う
  2. 害虫を除く
  3. しみや汚れを点検する

箪笥にしまっておくと、知らない間にシミや虫食いがあります。たまにチェックすることで被害も最小限に抑えることもできます。

時刻

晴天が2日以上続いたときのAM10:00~PM15:00の間が最適です。

夕方や夜間は湿気が多く含みますので出来ればさけたいところです。日中時間の余裕がある時に行いたいですね(*^_^*)

できれば着物専用のハンガーを使うことをおススメします。

洋服用ハンガーでもできないこともないのですが、どうしても肩のあたりなどが崩れてしまいがちですし、両袖もバッと広げたいところです。

方法

風通しが良く、陽のあたらない所に、きものを1枚ずつきものハンガーに掛けます。

たとう紙もこの時一緒に行います。たとう紙は太陽にあててよく干します。

着物は直射日光に当ててはダメです!色ヤケの原因になりますのでくれぐれも注意!

風通しの良いところで、自分がここが気持ちいいなあと思うところでお着物たちも掛けてあげましょう。

 着物は湿気が一番の大敵

湿気がこもったままにしておくと、カビがでてきてしまいます。

特に日本は湿気が多い国。何もしていなくても湿気が溜まってしまいます。

桐のタンスだから大丈夫!やたとう紙に入れてるからという油断は禁物(+_+)

カビの発生条件

  • 湿度:60%以上
  • 酸素:わずかでもあれば
  • 温度:5~35度
  • 栄養:タンパク質(絹自体)

カビを防ぐには

  • 湿気の少ないところにタンスを置く
  • こまめにタンスの湿気を払うこと

どうしても箪笥にしまいっきりにしていると、湿気がこもってしまいますよね(>_<)

なので、虫干しをぜひやっていただきたいと思います。

年に2回も、3回も出来ないよ・・(>_<)気持ちはわかります。

めんどくさいですよね・・でも、そこはお着物さん達にもいい空気を吸っていただくために愛情をもってやってあげましょう!(^^)!

そうすることで、大事なお着物も長く綺麗に保つことができます。

せめて、梅雨明けの1回はできたらやってあげましょうね!(^^)!

 虫干しを怠ると・・・

虫干しを怠ると・・

  • ゲゲッ!!気付かない間にカビが・・(+_+)
  • あれっ!?こんなところにシミなんてあったかな!?
  • なんかココだけ色が変わってる!?
  • 着物に小さな穴がああ・・
  • なんか変なにおいがする・・

なんてことに・・

実際、私も以前にやらかしたことあります。

お着物全体に白い粒粒が・・(+_+)

何枚か持っているうちの一枚だけで済みましたが、カビ菌は移る可能性がありますので、これからは私自身、虫干し必須です!!

引き出しすら開けないと、ほんと私のようになってしまう恐れがありますので、お時間を見つけてぜひ虫干しやってみてください。

カビが発生した場合は!?

保管状態が良くないとカビが発生してします。

もしカビが発生してしまったら、カビ菌をバラまかないようにして、なるべく早く呉服店やきものクリーニング専門店でカビ抜きなどの処置をしてもらってください。

カビの再発を防ぐためにも、カビ落としなどのクリーニングが済んだら、保管方法を改善することが必要になります。

たんすの種類・置き場所・除湿剤の活用など、見直してみてください。

そして、虫干しをぜひやってみてください!!

 おわりに

虫干しについて、いろいろと解説しましたが、めんどくさいなあ・・と思われたのではないでしょうか?

たしかに、いちいち箪笥からひっぱりだして、たとう紙から取り出しハンガーにかけて干す。

それも1枚づつといった具合に・・手間かかりますね(>_<)

でも、大切なお着物を長く大事に着たいのならば愛情を持ってやってあげたいことですね。

知らず知らず、カビが生えてしまったり、その時は気づかなかったシミが突然現れたり!

表はどうってことないですが、意外と胴裏が黄ばんだりシミがポツポツ出現することも多々あります。

気づいたら、裏が茶色になってる!てなことに・・

正絹の着物はなおさら手間かかりますが、絹も生き物なので外の空気を吸わしてあげたいですね!(^^)!

いいお着物ほど、虫は大好物!虫に食べられてしまっては大事な着物が悲しいことになってしまいます、手間をおしまず最低でも、1年に1回は虫干しやってあげてくださいね!(^^)!

補足ですけど、洗いに出して戻ってきた着物や、仕立て上がった着物と一緒に厚紙やうすい紙が入ってたりします。その様な紙類は湿気を吸いやすいので、たとう紙から取り除いてあげてください。

段ボールの中にそのまましまっておくというのもおススメできませんので、箪笥やどこか風通しの良さそうなところで保管してあげてください。

湿気が一番の敵ですから、くれぐれも気をつけていきましょうね!(^^)!

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