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着物の衣替えは、季節を楽しむうえで欠かせません。
日本には四季があり、季節ごとに気温や湿度など気候が大きく変化します。
衣替えのタイミングや入れ替時の手順など、正しいお手入れ方法を知らない人も多いのではないでしょうか。
季節の移ろいに合わせて、コーディネートを楽しめるのが着物の魅力です。
着物を綺麗に保つためにも、正しい方法で衣替えを行うことが大切です。
この記事では、季節ごとの衣替えのポイントを解説します。
ぜひ最後までチェックして、長く着物を楽しむための衣替えのタイミングや、保管方法を取り入れてください。
着物の衣替えとは?

着物や帯、小物を季節の移ろいに合わせて、色合いや素材を取り変えることを衣替えといいます。
着物は素材や仕立てによって、季節感や快適に過ごせる時期が変わり、大きく分けると袷(あわせ)単衣(ひとえ)薄物(うすもの)に分けられます。
衣替えは平安時代に中国から伝わってきた習慣で、4月1日と10月1日に夏と冬の装いを入れ替えたことが始まりです。
江戸時代に入り着物の種類が増えたことで、気候に合わせて年に4回衣替えを行うようになりました。
春から夏へと移り変わる衣替え
春から夏にかけては、気温の上昇に合わせて、袷から単衣や薄物の着物へ衣替えを行います。
5月ごろからは裏地のない春単衣を着用し、7月からは透け感のある絽(ろ)や紗(しゃ)が素材の着物が活躍します。
帯や小物は、単衣や薄物に合わせやすい軽やかで明るい色を揃えておくのがおすすめです。
夏の厳しい暑さには絽や紗の着物に工夫を加えて、より快適に着用できるようにします。
青や水色など涼感のある着物を準備して、爽やかな着こなしを楽しんでみましょう。
通気性の良い襦袢や涼感のある小物を組み合わせれば、心地よく過ごせます。
秋から冬に備えた衣替え
秋から冬にかけては気温が下がるので、単衣から袷の着物に衣替えします。
昼と暖かさと朝と夜の寒さに備えて、調節できる薄手の羽織やショールを用意しておくのがおすすめです。
帯や小物も秋らしい深みのある色や柄のものを取り入れて、少しずつ冬の装いに備えていきます。
寒さが厳しくなってきたら、ウールや厚手の袷の着物を着用します。
防寒対策として、早めに厚手の羽織やコートなどのアウターを準備しておくと安心です。
袷の着物は着る期間が長いので、衣替えのためにも定期的に手入れをして、綺麗な着物を維持しましょう。
着物の衣替え時に気を付けたいポイント3選

着物を入れ替える時には、着物の状態や保管環境の確認が必要です。
正しく保管をしないと、シミやカビの原因になってしまいます。
以下では、着物を衣替えする時の気を付けたいポイントを紹介します。
着物の保管にはタンスや衣装ケースを使う
着物は湿気や直射日光によって傷んでしまうので、風通しの良いタンスや衣装ケースに収納するのがおすすめです。
特に桐のタンスは、燃えにくく湿度を調節する性質があるので、着物をカビや虫から守る最適の場所です。
衣装ケースに収納する場合は、大きめの浅いケースを選ぶとシワや型崩れを防ぐことができます。
着物に触れないように乾燥剤や防虫剤を入れて、着物を重ねすぎないようにするのが大切です。
帯や小物も季節も一緒に衣替えをする
着物の衣替えをする時には、帯や小物も季節に合わせて入れ替えを行いましょう。
春や秋には、絽や紗など通気性の良い素材を、秋や冬には塩瀬(しおぜ)や縮緬(ちりめん)など厚みのある帯が適しています。
襦袢は単衣仕立てのものは春や秋、夏は麻や絽などの透け感のある薄手の襦袢、冬には裏地がついているものを着用します。
襦袢は通気性や肌触りを重視して、シーズンごとに着心地のいいものを合わせるのがおすすめです。
着物をしまう前に綺麗な状態かチェックする
着物を収納する前には、全体の汚れやシミがないかを丁寧にチェックする必要があります。
汚れやシミは時間が経つにつれて、黄ばみやカビの原因になってしまいます。
衿や袖口、裾まわりは皮脂や汗がつきやすい部分なので、念入りに確認をしておきましょう。
汚れやシミは布や柔らかいブラシで払ったり、クリーニングに出すなどして綺麗な状態にします。
さらにシワがあると生地にクセがついてしまうため、しまう前に軽くアイロンを当てて整えておくと安心です。
まとめ

この記事では、季節に合わせた着物の衣替えや収納する時のポイントを紹介しました。
衣替えは、季節の移り変わりや着物の状態を確認するためにも重要です。
着物を長く楽しむために、収納する前には汚れやシミを確認してからタンスや衣装ケースで保管をしましょう。
帯や小物も季節に合わせて入れ替えをすれば、季節に合ったコーディネートを楽しめます。
近年は気候が不安定なことも多いので、柔軟に衣替えをしてみてもいいかもしれません。
ぜひこの記事を参考にして、季節に合わせた衣替えで日本の四季を着物の着こなしとともに楽しんでください。
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