食べ物でもファッションでも、新商品や流行ってる物ってついつい気になっちゃいますよね(^v^)
新しい物をいち早く取り入れれば時代の最先端になれるし、流行っている物ならば自分も欲しいと思うものではないでしょうか。
新商品や流行り物はもちろん魅力的ですが、スタイルを変えずに長年愛されている物は、より多くの人に必要とされているのだと思いませんか?
この記事では「アンティーク着物」とよばれる、昭和初期に製造された着物についてご紹介します。
時代を超えても受け継がれゆくその魅力はいったいなんなのでしょうか。
また、「アンティーク着物」のコーディネートも載せているので、最後までお楽しみくださいね。
着物のデザインの流行りと廃り
洋服に流行り廃りがあるように、着物も時代によってさまざまな特徴や違いがあるんです。
早いスパンでころころと移り変わる洋服と違って、着物の流行はゆっくりと変化しています。
2015~2019年頃はレトロでカラフルな大柄の物
2010~2014年頃は赤やピンクを基調とした小花柄が人気だったのだそう。
その時代のトレンドやファッション・メイクなどを参考に、デザインに取り入れられているそうですよ。
流行り物と並んで、いつの時代でも安定した人気を保っているのが「古典柄」。
着物と言えば連想される定番の古典柄は、ひとつひとつ縁起の良い意味があるとされています。
アンティークならではの魅力
一説によると、昭和初期以前に仕立てられた着物を「アンティーク着物」と呼ぶのだそう。
当時デザインされた着物は一点物が多く、控えめな模様から印象的な柄物まで幅広く存在します。
レトロなデザインからは、現在の着物にはないノスタルジックさを感じられますよね。
また、「アンティーク着物」の魅力は柄の美しさだけではありません。
現在の着物は、お手入れのしやすさや生産性も踏まえてポリエステルや化学繊維を交えて作られた着物が多いのですが、当時の着物は天然素材だけを使って作られたものが一般だったのだそう。
素材の良さを感じられるのも、アンティーク着物だからこその魅力です。
独自の存在感と美しさを醸し出していて、まるで骨董品のような趣を感じることができるのではないでしょうか。
デザインやコーディネートの紹介
ここからは、「アンティーク着物」のコーディネートをご紹介していきます。
自分の持っている帯や、着物着用時に使う小物・アクセサリーなどを想像しながら、自分なりの合わせ方を考えるのも楽しいかもしれませんね。
画像出典:アンティーク・リサイクル着物のオンラインショップ からん
シンプルな柄と、グラデーションのような色合いが印象的な着物。
アンティークの着物ながら令和の時代にもマッチしている古くもあり新しさを感じるデザインですね。
帯をベージュにすることで、全体的にきつくならずに柔らかく纏まっていています。
画像出典:アンティーク・リサイクル着物のオンラインショップ からん
若い女性をイメージするようなハツラツとしたカラーの着物。
明るい黄色や緑ではなく、あえてダークな色合いの帯を合わせることで落ち着いた印象を受けるコーディネートになっています。
画像出典:アンティーク・リサイクル着物のオンラインショップ からん
さまざまなお花が散りばめられている可愛らしいデザイン。
全体的に落ち着いた小豆色なので、大人っぽい印象です。
そこに、色の中でも一番明度の高い白の帯を合わせることで若々しく華やかさを感じるコーディネートに!
着物には柄が多いので、あえて無地の帯にすることでゴチャつかずに綺麗に纏まっていますね。
画像出典:アンティーク・リサイクル着物のオンラインショップ からん
鮮やかなブルーが爽やかな印象の着物です。
同系色で合わせるのではなくて、パッと目を引くマゼンタカラーを入れることで、柄の雰囲気ともマッチしていますね。
たくさんの色を使用しているように見えて、「赤と緑」「青と黄」のように反対色(補色)を用いているので色が引き立てられて綺麗に纏まっています。
画像出典:アンティーク・リサイクル着物のオンラインショップ からん
縦に入った赤の差し色が美しい着物。
帯は薄いピンク、帯揚げや帯締めは濃い赤にして濃淡をつけることで、同系色でもメリハリのあるコーディネートになっていますね。
無地の着物だからこそ大きな蝶々の帯が主張しすぎない、バランスが絶妙な組み合わせです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、昭和初期に作られたであろう「アンティーク着物」についてご紹介しました。
デザインの美しさに加えて素材の良さも相まって、魅力溢れる着物だということが分かったのではないでしょうか。
一見、渋く見える着物でも、帯に明るめの差し色を入れることで可愛らしく纏まったり、逆に派手すぎるかな?と思う柄でも羽織や帯をシンプルに統一することで上品さが感じられそう。
古着屋さんやリサイクルショップでも「アンティーク着物」は購入できますし、おばあちゃんやお母さんが着ていた着物を受け継いで、自分なりにコーディネートしてみるのも楽しいかもしれませんね。
「アンティーク着物」を着て神社や美術館に行くなど、“故ふるきを温たずねて新しきを知る”ようなお出かけをしてみるのはいかがでしょうか?
コメント