暖かくなる4月は春の始まりで、お出かけをする機会が多くなるのではないでしょうか。
せっかくなら春を感じる着物でおしゃれを楽しみたいですよね。
春にはさまざまな花が開花の時期を迎え、着物の柄として多く描かれています。
春ならではのコーディネートでぽかぽか陽気の4月を満喫できます。
そこで今回は、4月におすすめする着物の柄と暖かくなった春を楽しめる着こなしポイントを紹介します。
ぜひ最後までチェックしてください。
4月に着るべき着物の種類は?
着物の仕立てには「袷(あわせ)」「単衣(ひとえ)」「薄物(うすもの)」があります。
4月は裏地のついた袷を着るのがふさわしいですが、初夏のように暑さを感じる日は単衣を選んでも問題ありません。
入学式や卒業式などには、一枚の絵のように柄が描かれている訪問着やシンプルな無地の着物である色無地がおすすめです。派手過ぎず落ち着いた着物を選ぶと良いです。
着物には季節を先取りする柄を選ぶのが粋とされていますが、着るシーンやお出かけ先に合わせて着物を選び、お気に入りのスタイルで楽しみましょう。
4月におすすめの着物の柄を紹介
4月におすすめの着物の柄には春を感じる花である桜、藤の花、牡丹、菖蒲があります。
この時期は開花する花が多いので、季節感のある柄を選ぶと良いでしょう。
以下では、着物の柄やどんな意味があるのかも合わせて紹介するので、参考にしてみてください。
桜
桜は日本の春を象徴する花で、たくさんの花が芽吹くことから縁起が良い柄とも言われています。
桜の柄には大きく分けて2種類あり、花びらのみが描かれているものと枝付きの桜が描かれているものです。
枝付きの桜は咲き始める直前から3分咲きまでがおすすめです。
花びらや他の季節の花と一緒に描かれているものは通年着れます。
藤の花
藤の花は色によって開花時期が違い、4月中旬から5月にかけて薄紅、紫、白、黄と順番に咲きます。
下向きにしだれるように咲く藤の花穂の様子が、天と地をつなぐ神使いといわれたり、繁殖力が強いことから子孫繁栄や長寿の象徴から縁起良い柄とも言われています。
めでたい柄でもあり、花の色を変えて長く楽しめる柄です。
牡丹
牡丹は多重の花びらをもつ花で、大輪の花を咲かせ華やかな姿から「百花の王」と呼ばれています。
春牡丹の花は富貴や幸せの意味があり、高貴な女性らしさを表した柄です。
華やかでおめでたい柄なので、他の花と一緒に描かれているものは通年着れます。
開花時期は4月から6月にかけてなので春にぴったりの柄と言えるでしょう。
菖蒲
菖蒲には「しょうぶ」と「あやめ」の2つの読み方と意味が込められています。
勝負と同じ音であることから武家に好まれた柄であり、まっすぐ伸びた葉が魔を払う剣に似ているので魔除けの意味もあります。
開花時期は5月上旬から6月にかけてなので春先まで楽しめる柄です。
4月の着物を楽しむためのポイント
4月は着物だけでなく、小物や足元に季節感を出すとコーディネートを楽しめます。
また気候が変わりやすい時期なので、天気をチェックして対策をしましょう。
以下では、4月の着物を楽しむためのポイントを3つ紹介します。
足元のおしゃれは天気を意識する
足元のおしゃれは天気を意識して選ぶと一日の中で変化する気候に対応ができます。
天気が良く日中お出かけをする場合は、レース素材の草履を合わせ、パステルカラーや春の花をモチーフとした鼻緒のデザインがおすすめです。
雨や朝晩に着物を着るときにはブーツを履くと雨から守れ、防寒対策にもなります。
羽織で寒暖差に備える
4月の気温は寒暖差が大きく、朝晩と昼で10度も違う日があります。
着脱が簡単な羽織を備えておくと、変化する気候に対応できるのでおすすめです。
春の羽織には裏地のついた袷仕立てのものと、綿やポリエステルを素材とした紗(しゃ)やレースなどの薄手のものがあります。
羽織は気候に合わせて温度調節ができ、印象も変わるのでコーディネートがより楽しくなります。
小物で春を取り入れる
小物で春を取り入れると一段とおしゃれなコーディネートになります。
淡い黄色やピンクなどのパステルカラーのバッグや帯締めを選ぶと、さりげないアクセントになりおすすめです。
着物の色に合わせて帯や半襟を同じ色にすると、統一感が出て上品な印象になります。
さらに、着物に使われている花のモチーフを帯やバッグに取り入れると、春爛漫なコーディネートになります。
まとめ
今回は、4月におすすめする着物の柄や春のコーディネートを楽しむためのポイントを紹介しました。
日本ならではの四季折々の風情を着物や小物に取り入れたら、気分も上がり楽しくなりますよね。
春はさまざまな種類の花が咲くので、開花の時期に合わせて着物を選ぶのも楽しみの一つになります。
ぜひ参考にして、4月のお花見やお出かけを春を感じる着物とともに楽しんでくださいね。
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