彼岸のお墓参りにふさわしい着物マナーを教えて

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「お彼岸のお墓参りに着物を着たいけれど、どんな柄や色を選べばいいの?」そんな疑問を持つ方は少なくありません。

格式ばった場ではないけれど、やはり場に合った装いは大切です。

今回は、着物初心者の方にもわかりやすく、お彼岸のお墓参りにぴったりの着物マナーを解説します。

お彼岸と服装の基本マナー

お彼岸の意味

「お彼岸」は春分・秋分を中心にした前後7日間を指し、先祖を供養しお墓参りをする大切な仏教行事です。

太陽が真東から昇り真西に沈むことから、「あの世(彼岸)」と「この世(此岸)」が最も近づくとされる特別な期間。

日本人にとって心を静め、感謝を伝える節目でもあります。

そのため服装にも「清楚」「控えめ」「礼を尽くす」ことが求められます。

特に着物は日本文化の伝統的な装いであり、故人や先祖への敬意を表すのにふさわしい選択肢です。

着物の格と色

お彼岸のお墓参りでは、礼装の黒留袖や訪問着ほどの格式は必要ありません

一方で、華やかすぎる柄や派手な色は場にそぐわないため避けるのが基本です。

  • :小紋や色無地が一般的。略礼装として一つ紋付きの色無地なら、よりフォーマルな印象に。
  • :黒・濃紺・グレー・茶・落ち着いたブルーやグリーンなど、沈んだトーンが安心です。春彼岸なら淡いグレーや薄い藤色、秋彼岸なら深緑や焦げ茶など季節感を添えるのもおすすめ。

お墓参り向きの着物コーデ

無地系・地味目の小紋

お墓参りでは、無地や控えめな小紋柄が最適です。

たとえば「細かい江戸小紋」や「飛び柄の少ない小紋」なら、落ち着きがありつつも堅苦しさがありません。

派手な訪問着や絵羽模様は避けましょう。

帯や小物の控えめな色合わせ

帯は無地感覚の名古屋帯やシンプルな袋帯を。

金銀糸が強く出る帯は避け、織りの風合いを活かしたものが落ち着きます。

帯揚げ・帯締め・半衿も、白・薄鼠・淡いベージュなど、主張しない色を選びましょう。

  • 春彼岸:淡藤色や若草色など優しい彩りを差し色に。
  • 秋彼岸:深緑・焦茶・藍色など落ち着いた秋色をアクセントに。

動きやすさ・汚れ防止の工夫

お墓参りは屋外での作業も多く、草木や土に触れる機会もあります。

着物を汚さず、快適に参拝するための工夫も大切です。

  • 裾裁き:草履は歩きやすい低めのものを選び、裾は少し短めに着付けると安心。
  • 羽織や道行コート:防寒だけでなく、埃や土から着物を守る役割も果たします。
  • 草履カバーや足袋カバー:雨や湿った地面でも安心。白足袋を汚さず清潔に保てます。
  • 手袋やエプロン:墓石を拭くときには軍手や割烹着を準備しておくと安心です。

さらに、帯結びはお太鼓結びが基本。華やかな変わり結びよりも、落ち着いた雰囲気を大切にしましょう。

まとめ

お彼岸のお墓参りにふさわしい着物マナーのポイントは以下のとおりです。

  1. お彼岸は先祖供養の大切な行事。服装には「清楚」と「控えめ」が基本。
  2. 格は小紋・色無地、色は黒や濃紺など落ち着いたトーン。
  3. 帯・小物は主張しない組み合わせを。
  4. 動きやすさや汚れ防止の工夫を忘れずに。

伝統文化としての着物は、場にふさわしい選び方をすることで、より一層「敬う心」を表すことができます。

お彼岸はただのお墓参りではなく、先祖への感謝を着物の装いに込める特別な機会。

ぜひこの記事を参考に、心を込めたコーディネートを楽しんでみてください。

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