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秋の風が心地よく感じられる季節になりました。
朝晩の空気が少しひんやりしてくると、いよいよ袷(あわせ)の着物シーズンの到来です。
春から夏にかけての軽やかな単衣や薄物から、しっとりとした質感の袷へ。
季節の移ろいを感じながら、深みのある秋色コーデを楽しめるのはこの時期ならではの醍醐味です。
紅葉のような赤や橙、葡萄のような紫、栗皮茶のようなブラウン…。
帯や小物にほんのり秋の色を添えるだけで、ぐっと季節感のある着こなしに仕上がります。
この記事では、「きものでライフ」編集部が選んだ秋に映える袷の着物コーデ5選をご紹介。
秋のお出かけやイベントにぴったりの装いを見つけて、あなたらしい秋の着物時間を楽しんでみませんか?
袷着物とは?秋から冬の主役
袷の定義と着る時期
木々が色づき始め、朝夕の空気がひんやりと感じられる頃、いよいよ「袷(あわせ)」の季節がやってきます。
袷とは裏地のついた着物のことで、春と秋冬に活躍する日本ならではの伝統仕立て。
特に10月〜5月は袷が主役のシーズンです。生地が二重になることで暖かさと重厚感が増し、フォーマルからお出かけまで幅広く対応できる万能着物として愛されています。
単衣から袷への移行ポイント
9月まで着ていた「単衣(ひとえ)」は軽やかで涼しげですが、10月になると少し頼りない印象に。
そこで裏地のある袷に切り替えると、季節感がぐっと深まります。
「朝夕の気温が20℃を下回るころ」や「街行く人が上着を羽織り始めるころ」が衣替えのサイン。
また、長襦袢や帯まわりの素材を少しずつ秋仕様に変えると、無理なく季節の移行が楽しめます。
たとえば、麻の長襦袢から正絹へ、夏帯から塩瀬帯へと切り替えるだけで、装い全体がしっとりと秋の装いに。
秋色コーデの基本色
紅葉色・葡萄色・栗皮茶
秋の着物コーデを彩るのは、日本の伝統色。
紅葉色(もみじいろ):鮮やかな赤橙で、紅葉狩りに映える色。見る人に温もりや華やかさを感じさせます。
葡萄色(えびいろ):紫がかった深い赤で、上品さと大人の色気を演出。
栗皮茶(くりかわちゃ):落ち着いた焦げ茶で、他の色を引き立てるベースカラーとしても最適。
これらの「暖・艶・落ち着き」をバランスよく取り入れることで、秋の着物コーデは一層奥行きを増します。
これらをベースに選ぶと、秋らしさがぐっと高まります。
帯・小物で色を引き立てる
着物の地色が落ち着いていても、帯や帯締め、帯揚げに秋色を加えるだけで印象は変わります。
たとえば「生成りの小紋 × 葡萄色の帯揚げ」「紺色の着物 × 栗皮茶の帯締め」など、差し色を取り入れると季節感がアップ。
秋色コーデ5選
紅葉狩り向け
紅葉狩り向け
鮮やかな紅葉色や橙色の小紋に、焦げ茶の帯を合わせると自然と景色になじみます。
帯揚げや草履に金やベージュを差すと、日差しに映えて写真写りも抜群。
**紅葉の中で一枚残す「映える着物」**を意識して。
街歩き向け
ウールや木綿のカジュアル着物に、半幅帯を合わせたコーデ。
栗皮茶や深緑のストールを羽織れば、動きやすく秋らしい街歩きスタイルに。
お茶会向け
落ち着いた葡萄色の色無地に、金糸をあしらった袋帯を合わせると格調高い印象に。帯留めや帯揚げに紅葉柄を選ぶと、さりげない季節感が演出できます。
観劇向け
シックな紺や黒の小紋に、茜色や葡萄色の帯を合わせると華やぎが加わり、劇場の雰囲気にもマッチ。
羽織を重ねるとエレガントにまとまります。
フォーマルシーン向け
訪問着や付け下げなら、落ち着いたベージュや淡いグレーに、紅葉色の帯を合わせると格調と季節感を両立できます。
七五三や結婚式のお呼ばれにも最適。
まとめ
袷の着物は、秋から冬にかけての“着物の主役”。
季節を映す色や柄を意識することで、装いに深みが増し、日常がちょっと特別な時間に変わります。
今年の秋はぜひ、紅葉色・葡萄色・栗皮茶などの秋色を取り入れて、あなたらしい季節の着物時間を楽しんでみてください。
「衣替え」はただの切り替えではなく、日本人の美意識を映す大切な季節の節目。
袷の一枚で、秋の訪れを心から感じてみませんか?



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