美しい四季を持つ日本ではそれぞれの季節を楽しむ文化が色濃く残っています。
季節の花を見に行ってみたりや旬の食材を探しに、グルメ散策も着物をきて楽しむのも一つ!
日々を充実できることも着物生活にとっての醍醐味です。
そして、季節により着物を自分で着分けるのは楽しみでもありますね。
着物の仕立てや素材など、きちんと季節の着分けの基本ルールを知った上で、その気候や地域により、四季を生かした装いをして着物を楽しんでみてはいかがでしょうか?
今回はそんな季節ごとの着物の着こなし方をご紹介します。
- これから着物デビューを考えている
- どの着物を選んで良いのかわからない
- 季節ごとの着物を楽しみたい
春の着こなし
成人式シーズンから3月までは、まだまだコートや羽織がが手放せませんが、気分は春めいてきます。
桜も満開で気分もなんだか晴れ晴れして、気持ちいいですね(*^_^*)
まずは、装いの色から春を取り入れましょう。
ピンクや若草色など、やさしいパステル系カラーは洋服でも和服でも春らしい色。
桜が咲く頃には羽織を脱ぎ軽やかに藤色や緑色系がマッチしそう。
5月は暑くなれば単衣の着物を着始めますが、小物類は袷の着物用を合わせましょう。
現代の気候は昔に比べて、時期が少しずれている感もあります。
以前は、夏は夏らしく、冬は冬らしく感じられていましたが、今では夏は冷房が効いて肌寒かったり、暖房が利きすぎて暑かったり、40度近く気温も上がり猛暑だったりと、一般的な常識が崩れつつ、単衣の時期とは少しズレが出てきています。
初春から初夏へ向けて、季節の移り変わりを感じる涼しげな色を取り入れればとても素敵ですね。
夏の着こなし
近年猛暑が進んでいますが、夏はできるだけ涼しく着ることが装いのコツです。
モノトーンは凛としてひんやりとした印象を与えます。
黒の薄物なら、透け感が引き立って涼しげです。
また、極薄い色同士も色合わせも意外にコーディネートしやすく涼しげな印象にできておすすめです。
通常、文様は季節を先取りするものですが、夏の文様にはあえて雪輪などの冬をかんじさせるモチーフなどを取り入れて涼を演出することもあります。
秋の着こなし
お彼岸を過ぎたら、秋さきどりの表現がぴったり。
涼を取り入れた夏とは違い、ブラウンや深みのあるレッドなどで温かみを演出。
色選びのコツは、秋なると色づく葉や果実、木の実を連想させることです。
朱色やからし色、茶色で紅葉や銀杏の葉を、深い紫や橙(だいだい)で葡萄(ぶどう)や柿の実を表現します。
味覚も視覚も自然の恵みに感謝しつつ、その季節にマッチする着物を存分に楽しみましょう。
冬の着こなし
秋が終わり枯れ葉が散り落ちる冬は、自然の色がめっきりと少なくなります。
引きかえに、街はイルミネーションで華やかになります。
装いも、秋のやわらかい色合いから、メリハリの利いた華やかなコーディネートを楽しみましょう。
最近ではクリスマスだけ締める帯や、ハロウィーンの時だけ着る着物など多数出てきています。
1カ月位しか着れることができませんが、一つのイベントとして楽しむこともできます(*^_^*)
クリスマスや忘年会、お正月には装いを華やかにしてくれる派手目な帯を持っていると便利です。
着物がシンプルでも、帯と小物を華やかにすると、いつもの着物がパーティー仕様になります。
着物を着る機会が多いシーズンを思いっきり楽しみましょう。
季節を問わない袷の着こなし
着物や帯の文様には季節がありますが、着物や帯を季節ごとに揃えるのは大変。
季節を問わずに着られる文様を選ぶと着回しが利いて重宝するでしょう。
また無地なら季節を問わずに着られます。色に関しては決まりはないので、淡い色合いの暖色や黄色、黄緑色なら、どの季節にも合わせやすいでしょう。
吉祥文様としてパターン化した柄は季節を問いません。
実際に存在しない唐花や唐草なども季節感のない柄といえます。
ほかに、源氏香(げんじこう)やかんざしなどの道具類、兎や雀などの動物、海外から入ったオリエンタル文様やコプト文様、更紗文様などがあります。
四季の草花が描かれている場合は、季節を問いません。
縞、格子、市松、七宝繋ぎ、青海(せいがい)波、籠目(かごめ)などの幾何文様は万能です。
ただし、色を抑えたものを選びましょう。
おわりに
着物は季節を感じながらオシャレも同時に楽しむことができる日本ならではの衣装です。
季節にあった花や風景などのお着物から、動物や虫たちのデザインまで様々。
最近はハロウィーンな期間限定のお着物も多数でてきています。
みんなとは少し違った着物をチョイスするのも有りですね(*^_^*)
これからも日本の四季を充分に感じながらお着物でお出かけして季節を満喫していきましょう!
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