着物を安く手に入れる三つの方法 

初心者が最初に直面する壁、それが着物の「値段」ではないでしょうか。

着物は洋服のように安く、大量に販売されていません。さらに専用の下着や下駄や草履、小物類を一式揃えるのにもお金がかかります。

そこで、自分好みの着物をなるべく安く手に入れたい!と思う方へ、おすすめの着物を安く手に入れる方法をお教えします。

それぞれ、メリット、デメリットをお伝えしますので、自分の好みと予算にあった方法を選んでみてください。

  • 着物の購入を考えている
  • これから着物デビューする
  • 着物の相場や何を買ったらいいか迷っている
  • とりあえず安く購入したい
目次

着物を安く手に入れる方法

呉服店やデパートは、新品で品質は良いけれど値段が高く、洋服のようにバリエーションを揃えることができない。

既製品はサイズも少ないし、自分のサイズに仕立てるとなれば、費用は数万単位から…。それが着物の悩みどころです。

そこで、活用したいのがリサイクルの着物です。一口にリサイクルといっても状態や値段もさまざまです。

最初に確認しておくこと

そこで、着物を手に入れる前に、予めチェックリストを作っておくと便利です。

もらうにしても購入するにしても、最初にルールを作っておかないと、収納や管理に苦労することになります。

  • 自分の好みの色や柄があるか
  • 目立つ汚れがないか
  • 予算はいくらまでか

家族、親戚、友人からもらう

もっともお金のかからない方法は、家族や親戚から譲ってもらうことです。

昭和の時代、女性が結婚する時に嫁入り道具として着物を仕立てる習慣がありました。

また、冠婚葬祭が多かった時代ですので、訪問着や留め袖といったフォーマルな着物を一式、用意しておくご家庭も多かったのです。

まずは、お母さんやおばあちゃんに「うちに余っている着物ない?」と聞いてみましょう。

タンスの肥やしと化している着物を出してくれるかもしれません。

ほかにも、親戚にも声をかけてみましょう。「着てもらえるなら…」と譲ってくれる可能性がありますよ。

もらう着物のメリット

なんといっても、お金がかからないというのが最大のメリットです。着物代がかからないので、予算を他の小物などに回すことができます。

母親や祖母と背格好が似ているなら、サイズの直しも必要ありません。

また、こうした「着物を受け継ぐ」行為は、家族に喜ばれることが多く、親孝行にもなります。

もらう着物のデメリット

長年しまい込まれていた古い着物のなかには、シミがでていたり、糸が傷んでほつれていたりするものも多いのです。

そのため、修理やクリーニング代に費用がかかってしまうことがあります。

また、「せっかくもらったけれど、着物の柄が自分の好みではない…」なんてこともよくあります。それでも、譲ってもらったものだから、「大切にしなさい」と言われたから、捨てるに捨てられない、なんてことも…。

たとえ親や親戚でも、「いる、いらない」をきちんと伝えて、必要な着物だけをもらうようにしましょう。

フリマアプリで買う

フリマアプリを活用すれば、着物を安く、手軽に手に入れることができます。

フリマアプリのメリット

フリマアプリは通常の呉服店やデパートで購入するよりも、値段が格段に安く、種類も豊富です。

そのため、予算が少なくても自分好みの着物を買うことができますし、意外な掘り出し物が見つかることも…。

また最近では、住所など個人情報を相手に提示しなくても取引ができるシステムが導入されているため、安心してやりとりができます。

フリマアプリのデメリット

ネット上の写真と、実際の色柄がイメージと違うことがありますので、注意が必要です。

また、写真に写っていない部分にシミがあったり、着物に臭いがついていたりと、実際に届いてみないと状態がわからないこともあります。

そして、フリマアプリは取引が終了してしまうと、返品やキャンセルができないので注意が必要です。

購入前には、必ず出品者にシミやほつれ、臭いなどがないかなど、疑問点を確認しておきましょう。

骨董市で掘り出し物を狙う

定期的に開催される骨董市では、さまざまな骨董品のほか、アンティーク着物を扱うお店も多いので、掘り出し物が見つかることもあります。

全国の骨董市情報はこちら

骨董市のメリット

骨董市の着物では、アンティーク着物が安く手に入ります。個性的でレトロなデザインの着物は、通常の呉服店やデパートとは違った魅力がありますし、着物以外の骨董品を見るのも宝探しのようで楽しいのです。

また、フリマアプリの場合と違って、実際に着物の状態を見て確認できるので、自分で納得の行く商品を選ぶことができます。

そして、骨董市では値段の交渉も気軽にできます。「抱き合わせ」といって「これとこれを買うから負けて」と交渉したり、わざと終了間近に行って値下げ交渉をしたりと、お店との交渉次第では、値下げも可能です。

ほかにも、何度も足を運んで、お店の人と顔なじみになると安くしてもらえることもあります。

骨董市のデメリット

迷った挙げ句、保留にしていた品物は、再度買おうとしても、時すでに遅し。

そのため「あの時買っておけば…」と後悔することもあるのです。

また、骨董市の雰囲気が楽しくてテンションがあがり、安いからとついつい必要のないものまで買ってしまい、後々収納や管理に頭を悩ませることも…。

そして、骨董市の着物は基本、中古品ですので、値段が安いほどシミやほつれも多く、着物の代金以上にクリーニングや修繕にお金がかかることも多いのです。

まとめ

ここでは、着物を安く買うため、以下の三つの方法をご紹介しました。

  • 親や親戚からもらう
  • ネットで買う
  • 骨董市で交渉する

この他にも、NPOやリサイクル団体では定期的に着物の譲渡会や物々交換を実施していますので、そちらでも安く、あるいは無料で着物を手に入れることができます。

古くから日本では、親から子へ譲ったり、古着市で手に入れて手直ししたりと、リサイクルの着物を着る文化がありました。

安く手に入るメリットの他にも、物を無駄にしないという観点からも、リサイクル着物を上手に活用することは、おしゃれとSDGs、両方で得になるのです。


参考資料:『召しませキモノ』スタジオクゥ

参考URL:https://meijiokimono.com/boughtanobi-atmerukari/

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