着物は着たいけど、お手入れがめんどくさいと思っているズボラ女子さんに必見です。
正絹などの天然素材のメリットを活かしつつ、デメリットを改善した新しい合成繊維です。
絹のような風合いでありながら洗濯機で洗えるので、天候を気にせず着用できます。
今回はそんな東レシルックの着物の特徴と魅力をご紹介します。
- 着物は着たいけど、お手入れがめんどくさい
- 正絹に特にこだわらない
- とにかくお手軽に着物が着たい
- 高級品は手が出せないけど、着物が好き
東レシルックには、正絹などの天然素材に比べ、お手入れや維持が簡単であるという特徴があります。
ここでは、東レシルックのメリットをご紹介していきます。
東レシルックのポイント
絹に近い断面
絹の糸の断面は多角形になっています。東レシルックの断面も多角形です。ポリエステルで絹の糸の断面の形を再現しているのです。
また、カイコの繭から絹糸が作られる工程そのものが再現されているので、より絹糸に近い仕様になっています。
東レシルックの質感
絹糸に似ていることから東レシルックにはこのような特徴があります
東レシルックの特徴
- 上品で美しい光沢
- シャリ感のある感触
- ドレープ性
- しなやかでサラリとした風合い
職人捺染
東レシルックの一部は機械捺染ですが、ほとんどの小紋や付け下げが絹の着物を染色する今日の職人が染めています。
正絹の着物とは染料と素材が違うだけで、染色の過程が正絹着物と変わらない作業のため、大きな差がありません。
東レシルックの魅力7選
快適な着心地
しなやかでしっとりとした着心地です。
正絹の着物を着た時に「肌に吸い付く感覚」という表現をされる方がいらっしゃいますが、適度にとろみがあり、肌に吸い付く感覚があります。
正絹と見た目があまり遜色ない
他のポリエステルに比べて東レシルックは化繊特有のテカリや発色が目立ちにくいので、柄行や格によってはお茶会などのきちんとした会にも着用することが可能です。
柄は小紋調が多く、普段使い用のお着物が充実しています。
最近では淡い色具合からオシャレ感がある個性の強いものまでラインナップされていますので、選ぶ楽しさもありますよ!(^^)!
水や汗に強い
一番の悩みどころが雨や泥はねなどの汚れですよね(>_<)
東レシルックは雨に濡れても縮んだり、型崩れの心配がありません。
正絹の着物は雨に濡れてしまうと、縮んでしまったり、型崩れしてしまうことがあります。
東レシルックの着物であれば水分に強い設計になっているので、雨の日や夏の暑い日でも安心して着物を着て、出かけることが可能です。
もしも、雨や汗などで汚れてしまっても、家庭用洗濯機でネットに入れれば簡単に洗濯することができるので、安心です。
汚れがつきにくい
東レシルックは正絹にはできないシルラック加工という加工が施されているので、汚れがつきにくい仕様となっています。
シルラック加工によって、制電・防汚・撥水・撥油効果があります。
口紅などの汚れなどはついてしまっても簡単に落とすことが可能です。
また静電気によるまとわりつきを押さえる効果もあるので、埃を集めてしまうという心配も必要ありません。
色あせしにくい
正絹の着物は色褪せが起こってしまうことがあります。
その場合には色直しといったお手入れをする必要があります。色直しをするには費用も時間もかかってしまいます。
一方で、東レシルックの着物は色褪せしにくいので、大事な着物を長く、特別なお手入れなしで着続けることが可能です。
保管しやすい
シワになりにくいので、保管も他の素材の着物ほど気にしなくて大丈夫です。
正絹みたいに虫に食われたりもほとんどありません。
もし、シワになってしまった場合には当て布をして、アイロンをかけるとよいでしょう。
洗濯機で丸洗い可能
東レシルックの素材はポリエステルなので、家庭用の洗濯機で丸洗いが可能です。
洗う場合には綺麗に畳み、洗濯用ネットにいれて洗濯します。
※洗剤は漂白剤が入っていない、中性洗剤をご使用ください。
※洗濯コースは、おしゃれ着やソフト洗いコースを選択し、脱水は1分以内の短めに設定してください。
基本的に洗い終わった後は、形を整えて着物用のハンガーで陰干しをすればいいだけなので、特別にアイロンなどをする必要はありません。
もしシワが気になる場合はアイロンがけをするときれいになります。
アイロンがけの注意点・当て布をし、低~中温(120~140°C)でアイロンをかけてください。
プレスがきかない場合には、裏側などの見えないところで試しがけをしながら徐々に温度を上げてください。
東レシルックはこんな方におすすめ
シルックの一番のメリットはお手入れの簡単さです。
着物を来てお出かけする予定なのに、天気予報は雨だったりすると色々気になりますよね。
そんな時にシルック着物が一着あると気兼ねなく着ることができます。
その一方で正絹の着物は、質感や着心地などは良さはポリエステル着物にはない良さがありますので、着物ファンや日常的に着物を着る方は正絹がメインの方が多いです。
絹に近い見た目のシルックですが、よく着物を着る方から見るとやはり違いがわかることも。
そのため、最初からシルック着物のみを購入されるよりは、用途に合わせてお持ちの正絹着物にシルックを足していくのがおすすめです。
シルックをお持ちの方も、お子さまの行事や結婚式のお呼ばれなど大事な場所では正絹の着物を着て、お稽古などよく着る機会がある場所や雨で汚れそうな時などはシルックを着る、という風に使い分ける場合が多いですね。
おわりに
東レシルックのいいところを紹介してきましたが、ここで言うのもなんですがやはり着物好きというのであれば、やはり正絹を着て欲しいものです。
個人的な意見にはなりますが、やはり絹本来の手触り、着心地は気持ちいいものです。
職人さんが手間暇かけて作りだした伝統あるお着物の歴史を感じたり、こだわりのつまったお着物であったり、お着物一つにしてもたくさんの方の思いが入っています。
それを肌で感じるのも、お着物の楽しみだと思いますし飽きもこず、大事に着て頂けると思います。
正絹のあの柔らかな質感、しっとりとした風合いも実際に触れて感じてみましょうね!(^^)!
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