着物の柄に込められた意味は?植物文様12選を解説!

日常でも着る方が多くなっている着物。

沢山の柄から、どれがかわいいかな?似合うかな?と選ぶのは楽しいですよね!(^^)!

着物の柄には込められた意味があることをご存じでしょうか。

着物の柄の柄の意味がわかって着ると、気持ちの変化も感じられると思います。

ここでは、植物文様に込められた意味について解説していきます。

  • 着物の知識を身につけたい
  • 着物にチャレンジしていきたい
  • 着物の良さを伝えていきたい
  • 着物が好き
目次

植物文様とはどんなもの?

四季のある日本でうまれ、季節の移ろいに敏感な日本人が作った柄が植物文様です。

普段使いできて通年楽しめる柄から、格の高い柄までさまざまで、感性や社会のしきたりを読み解けます。

花だけ描かれたものは通年着れますが、花と共に葉や茎も実写的に描かれていれば、季節に沿って着るのがよいでしょう。

では、植物文様の種類や意味をみていきましょう。

桜は春を表す文様ですが、四季の花と組み合わせると、バリエーションが増え通年着れる文様です。

桜は沢山の花が芽吹くので縁起が良く、五穀豊穣を表し、「豊かさ」「繁栄」を象徴します。

牡丹

冬に咲く牡丹は、大きく豪華で百花の王と呼ばれています。

「幸福」や「高貴」を表し、古くから染織や工芸の柄として取り入れられてきました。

また、「丹」の字には不老不死の仙薬の意味もあり、「長寿」を表しています。

菖蒲

「あやめ」の他「しょうぶ」とも読み、「勝負」や「尚武」に通じることから、特に武家に好まれました。

古くから解毒作用のある薬草として用いられていたり、まっすぐ伸びた葉が魔を払う剣に似ているので、「魔除け」の意味もあります。

「高尚」の意味を持ち、良質にすくすく育つように願いが込められています。

女の子が生まれると庭に桐の苗を植えて、嫁入りの道具の箪笥を作ったとも言われます。

桐の花は5月頃咲きますが、通年着れる格とめでたさのある柄です。

紫陽花

紫陽花は「あずさい」が変化したものといわれ、「あず」は集、「さい」は真藍(さあい)で、青い花が集まって咲く様子を表現しています。

紫陽花が咲くのは、梅雨時期の6月上旬から7月中旬です。

季節を先取りして着るとおしゃれなので、単独の柄の場合は梅雨時期に入る前に着るとよいでしょう。

梅は厳しい寒さに耐え抜き、新年を迎えて一番に咲くので縁起が良い柄です。

忍耐力や生命力や、「うめ」にかけて、子孫繁栄の象徴とされています。

単体で描かれているものは、新春から立春の2月上旬までに着るとよいでしょう。

梅には以下の独特なデザインがあります。

  • 捻梅(花弁がねじれて重なり合っているように見える柄)
  • 梅鉢(真ん中に小さな円を配置し、そのまわりに大きな丸を5つ配置した柄)
  • 裏梅(裏から見た様子を描いた柄)
  • 槍梅(花と蕾をつけた枝を、槍のようにまっすぐに立てて伸ばした柄)

水仙

水仙は正月ごろ満開になるので、単体で実写的に描かれていれば冬や正月に着ましょう。

中国では水辺に咲く姿を仙人に見立てたことから名付けられ、縁起が良いとされています。

水仙は香りがとても良いので、以下の組み合わせで描かれることが多いです。

  • 双清(梅、水仙)
  • 三友(梅、竹、水仙)
  • 三香(蘭、木蓮、水仙)

古くから日本に自生し、平安時代に活躍した藤原氏の象徴とされた高貴な花です。

「不死」と同じ響きから、「子孫繁栄」や「子孫繁栄」を表します。

藤の時期は4月から5月です。

写実的や単独の場合は咲き始める半月前頃から着るようにして、散り始める時期は避けるほうがよいです。

椿

椿は12月から4月に咲き、春を告げる花と呼ばれています。

卒業式の袴に柄に多いのも納得で、季節的にぴったりです。

花が付け根からポロッと落ちるさまは縁起が悪いという説がありますが、椿には「魔除け」の意味があります。

本来は、「永遠の美」「気取らない美しさ」「申し分ない美しさ」の意味を持ち、縁起の悪い意味はありません。

桔梗

桔梗は残暑の頃の8月から9月初旬に着ることで、秋を先取りできます。

単独で描かれるほか、以下の秋の草花と描かれることが多いです。

  • 撫子
  • 女郎花
  • すすき
  • 菊  など

秋の草花と描かれると、より一層秋を感じられるのではないでしょうか。

名前が「更に吉」の語呂に縁起を担いだ説もあり、縁起がよい柄です。

撫子

撫子は8月から9月に咲くので、残暑厳しい時期に着ると秋を先取りできる柄です。

「無邪気」「純愛」の意味を持ち、5つの花びらが細かく分かれて薄紅色の可憐な花が咲く様が、子供の頭を撫でる様だと名がついたといわれています。

現代でも盛んに使われている「大和撫子」は、おしとやかで可憐な日本の女性を表す言葉です。

四君子

四君子とは、竹、梅、蘭、菊の4つを揃えた文様です。

おめでたい柄で通年着ることができます。

君子とは、人徳、学識、礼儀に優れた人を指し、君子に似た4つの植物を四君子と呼び愛されてきました。

竹、梅、蘭、菊の4つを揃えた文様で意味は以下となります。

  • 竹・・・まっすぐ伸び、幹は空洞で腹中は虚にして無欲である。
  • 梅・・・他のは何先駆けて春に咲く。
  • 蘭・・・王者の香りがして、姿が貴人の風格がある。
  • 菊・・・長寿を象徴する。

まとめ

植物文様について解説していきましたが、いかがでしたか?

咲く季節によって、着れる時期があったり、柄を合わせることで通年着れたりします。

意味を知れば、着物を選ぶ時楽しくなりますよね。

着物を選ぶ際には、少しでも参考になればと思います。

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